さて、前回無事に(?)盲腸炎で入院・手術する事が決まり、いよいよここからが本題の始まりです。
入院したのは高校2年生の時で、熱でダルイし意識してみればお腹を押されると非常に痛いし大変なことになっていたのだけれど、それまで私は大きな病気をした事もなく入院というのも初めての事だったので、人生初の大イベントで多少ワクワク感というのがありました。
基本的に20歳を過ぎるくらいまでは、恥ずかしいくらい単純でバカな子供だったので「入院・手術」=「学校で話題になるヒーロー」みたいなイメージで少し喜んでさえいたかもしれません。
ところが手術の日、自分が想像したものとはずいぶんかけ離れた不思議なファンタジー世界と遭遇することになります。
ヨボヨボのおじいちゃん先生とおばあちゃん看護師
手術は下半身麻酔で行われたので上半身は動くし意識は全くハッキリしていました。
お腹の辺りに布が掛かっていて、それが邪魔なので自分の下半身がどういう状態か直接は一切見れないのですが、上半身はピンピンしているのでキョロキョロと周囲を見回す事は出来ました。
麻酔をかけられた後はいきなり手術中の記憶に飛ぶのですが、僕の見た目で右側にヨボヨボのおじいちゃん先生が必死に手術をしていて、その真横にはこれまたヨボヨボのおばあちゃん看護師がいて、それこそ額に汗を浮かべながら必死におじいちゃんをヘルプしていたのです。

一見「長年連れ添ったいつまでも仲良く息の合った老夫婦」といった感じで、これがもし公園やお店で見かけた2人なら微笑ましい素敵な2人ですが、今自分のお腹を切り開いて内臓をまさぐってる2人となると状況は全く変わります。
まず『おい、大丈夫か!?』ってのが第一!
目は見えてるのか!?
手元は震えてないか!?
ボケてないか!?
こういう心配がどうしても正直頭を駆け巡ります。
キャピキャピ風の若いカップル2人組
そして、これに加えて・・・私の見た目で左側には、右の老人2人とは全く対照的な若い男女のカップルみたいな女看護師と若先生みたいな男がいました。
会話・セリフの順番は記憶にないのですが、内容的には多分手術が始まる前の事だったと思います。
下半身麻酔をすると小便や大便が垂れ流しになってしまうので、普通はオペ前の2日間位は何も固形物は食事せず点滴のみでベッドで過ごします。
でもどうしても水分は採ることになるので、おしっこに関しては放出部、いわゆるお○んちんの穴にチューブを差し込んでそこからベッドの下の容器へ全て垂れ流し状態となるのです。
(この時はどうだったか詳細は記憶にないのですが、その後何度か手術などで麻酔をかけた際は毎回そうでしたので多分同様だったと思います。)
・・・で、この盲腸の時ですが、多分手術前に「お○んちんの穴へチューブを挿入する作業」を行っていると思われる若い2人が、私の左側目の前で信じられない会話を繰り広げました。
若い女: (一生懸命私の下半身に向かって何か作業をしている ←←← 私からは手先までは見えない)
若い男: 「(ニタつきながら)へぇ…君はいつもそうやって握ってるんだぁ…」
若い女: 「(少し照れたように)やだぁ!やめてくださいよぉ!!」
私 : 「……………………………」
人のもので何やってんの!?
私が気を失ってる間とかならまだしも(それでも最低ですが)、目の前に意識のある患者がいて、目も見えるし耳も聞こえる状態とわかっていて、その上でその下ネタ&いちゃつきか!?
高校2年の馬鹿ガキだった私でさえも「なんて常識のない2人だ!?」と思ったし、ビックリして最悪でした。

自分の右と左で年齢も態度もまるっきり正反対の2人組があまりにも対照的だったこともあって「なかなか病院というのは最低だな!!」という強烈なイメージを高2で植え付けられたのですが、この話はその後も続きがあって最低体験が終わりません。
血まみれパンツ
たしか入院は一週間くらいで終わり、割とすぐに退院できた気がするのですが、上で書いた「お○んちんに刺さったチューブ」は当然退院前に抜き取る必要があるわけです。
もしかしたら上記の2人は抜くときの会話だったかもしれませんが(そこらへんは記憶が前後して曖昧です)、とにかく抜く際に何か「ズキン!」とあそこに激痛が走った記憶があります。
その痛みは退院後も引くことがなくて、むしろ学校へ通学を再開してからの方が痛みが増して、あまりに痛いので帰宅後にズボンの前側を開けて覗いてみると、もうパンツの前面が血だらけなわけです。
おそらくチューブを引き抜く際に尿道を傷つけたんだろうと思いますが、とにかく痛くて…若干の下ネタになりますが、特におしっこをする時と、お○んちんがおっきくなったりするとこれが激痛なのでした。
時は高校2年生の17才の頃です。
もう身体は大人で(私の場合は精神年齢は身体に後れをとっていましたが)、ちょっとしたことにビンビンに反応する時期でしたので、毎朝「超元気」な訳ですし、ちょっとした妄想一つですこぶる「起ち上がってくる」ような時期です。
起つと激痛で萎えて、でもすぐにまた起ち直っては激痛で萎えて・・・という地獄を1週間繰り返し、その間ずっとパンツは血だらけのスプラッタでした。

本当に最悪の体験でしたが、今振り返ればこれらは単なる私の病院・病気との奇妙な戦いのほんの幕開けでしかなかったのです。
大人になってからも病院での恐ろしい体験が何度か続きますがそれらの紹介はまた今後ブログにて。
※余談:
ちなみに1週間の入院を経て学校へ登校した日、久しぶりの登校というのはちょっとしたイベント気分なのでクラスメート達との再会に少しワクワクして行ったら、クラスに人が半分も居なくてガランとしており若干シラケた予想外の状況でした。
よく話を聞いてみると、実は修学旅行の宴会で酒を飲んでいた事が学校にバレて、クラスのほとんどの連中が1週間近い停学処分を受けて休んでいたのでした。笑
たまたま入院していた私は難を逃れて(?)何の処罰も無かったですけど…何もかもがありえない不思議な1週間でした。
0005-「盲腸炎」で入院・手術した時の話 -後編- :終

